藤城 智也(代表取締役)

MBTIで知る、自分の経営スタイルと「組むべき相手」

2026年10月19日、経営者団体の勉強会で話した内容

2026年10月19日、株式会社テバククリエイト代表の藤城智也は、経営者団体の勉強会で「MBTIで知る、自分の経営スタイルと組むべき相手」をテーマに60分話しました。神戸市中央区(元町)を拠点に、企業向けの生成AI研修とWEBシステム開発を行っている会社の代表が、経営者自身の仕事の進め方を題材にしたものです。

結論は2つです。1つ目は、自分の力が出る仕事と消耗する仕事を、MBTIの4軸で説明できるようになること。2つ目は、自分に足りない役割を補う「右腕」の人物像を、タイプ名ではなく行動でA4一枚に書くことです。当日は講義のあと、書く、生成AIに深掘りさせる、隣の人と話す、の3段で進めました。この記事は、その場にいなかった方が同じ手順を試せるように、話した内容とプロンプトをまとめたものです。

勉強会の様子。右側で講義している藤城智也
2026年10月19日の勉強会。右側で講義しているのが、株式会社テバククリエイト代表の藤城智也です。

この記事でわかること

  • 経営者がMBTIを使うときの位置づけ(利き手の共通言語)
  • E/I、S/N、T/F、J/Pが、交流会・ビジョン・値上げ・締切のどの場面に出るか
  • ChatGPT、Claude、Geminiで自己理解、死角、右腕の人物像まで進める手順
  • 当日配布したプロンプト
  • 採用の合否判定には使わない、という使い方の限界

利き手という考え方

MBTIは、心理学者ユングの「人にはエネルギーの向け方や物事の捉え方に好みがある」という考えをもとに、マイヤーズとブリッグスが作った性格の分類です。4つの軸にそれぞれ2つの選択肢があり、組み合わせで16タイプになります。

いちばん伝えたいのは、これは能力の順位表ではない、ということです。右利きの人も左手で字は書けます。ただ、疲れますし、時間もかかります。経営者の仕事には、この「利き手ではない手」を使う場面が何度も出てきます。自分の利き手が分かると、「なぜこの仕事だけこんなに消耗するのか」の正体が見えます。

勉強会では、16Personalitiesなどの診断結果を自己理解の入口に使いました。16Personalitiesは正式なMBTIとは別の診断です。細かい違いを揃えることより、4文字を会話の出発点にすることを優先しました。数か月後に受け直して結果が変わる人もいます。だから「あなたはこのタイプだからこうだ」と決めつける道具にはしません。自分の傾向を言葉にして、人と話すための共通言語として使います。

経営に出る4つの軸

各軸は、性格のラベルとして覚えるより、経営のどの場面で出るかを見た方が実務に落ちます。真ん中くらいだと感じる軸があっても普通です。その軸は、状況で切り替えやすい強みになります。

EとI エネルギーはどこから来るか

E(外向)は人と話すと充電されます。I(内向)は一人で考えると充電されます。交流会のあとに元気になる人はE、家に帰ってぐったりする人はIの傾向です。Iの経営者は、営業や交流会を努力でこなしていることが多く、消耗の正体がここにあることがあります。

SとN 情報をどう受け取るか

S(感覚)は事実、数字、今あるものを受け取ります。N(直観)は可能性、パターン、まだないものを受け取ります。Nの社長が「3年後はこうなる」と語っても、Sの社員には「で、明日何をすればいいんですか」と届かないことがあります。社内のすれ違いの多くは、ここで起きています。

TとF どう決めるか

T(思考)は筋が通っているかで決めます。F(感情)は関わる人がどうなるかで決めます。値上げ、解雇、取引先の切り替えで差が出ます。Tの人は決めてから伝え方で悩み、Fの人は伝え方が先に立って決断が遅れることがあります。どちらも正しく、どちらにも弱点があります。

JとP 外の世界にどう向き合うか

J(判断)は決めて進めたい人で、計画と締切があると安心します。P(知覚)は選択肢を開けておきたい人で、状況に合わせて動きます。Jの社長はPの社員を「締切を守らない」と見ることがあり、Pの社長はJの社員を「融通がきかない」と見ることがあります。実際には、どちらも会社に必要な機能です。

生成AIで行う3つのワーク

当日のワークは、自分を知る、死角を知る、補う人を決める、の一本道です。各ワークは「自分で書く、AIに深掘りさせる、人と話す」の3段階でした。AIの答えは正解ではなく仮説です。共有では、当たっている点と違う点を話しました。一人で読み返している場合は、信頼できる共同経営者や幹部に、同じ問いを口に出して渡すと当日に近づきます。

ワーク1 自己理解

エネルギーが湧く仕事を5つ、消耗する仕事を5つ、具体的に書きます。「営業電話」「月末の請求処理」くらいの粒度が扱いやすいです。そのリストをプロンプト1に入れて送り、返ってきた文章のうち「当たっている」と思った箇所に印をつけます。最後に、当たっていた点と違う点を1つずつ言葉にします。

AIが最後に質問を返してくることがあります。その場で全部答えなくても、問い自体は残しておきます。

ワーク2 自分の死角

最近うまくいかなかった判断を1つ書きます。大きな失敗である必要はありません。「あの採用は急ぎすぎた」くらいで足ります。プロンプト2は、自分と4文字すべてが逆のタイプの経営参謀になりきってもらう指示です。耳が痛い指摘が出ることがあります。それがこのワークの目的です。刺さった指摘を1つ選び、判断の前に自分へ問う質問を1つ残します。

ワーク3 右腕の設計図

ここまでの会話の続きでプロンプト3を送り、右腕の人物像シートを作ります。違和感がある行は「ここは違う。こうしてほしい」とその場で言い直します。8分使うなら、出力を眺める時間ではなく、納得できる文章に直す時間に使います。

シートに書くのは、任せたい仕事、求める行動特性、面接や面談で確認する質問、自分が変える関わり方、衝突しやすい場面と対処です。行動特性は、タイプ名ではなく行動で書きます。出てきた特性が、自分と逆の軸になっていることは多いです。経営者は自分に似た人を採りがちなので、社内が同じ傾向ばかりになっていないかを、帰ってから一度見ます。

入力するときのルール

生成AIへは、社名、個人名、取引先名を入れません。「A社」「部下のBさん」で内容は伝わります。これは勉強会の日だけのルールではなく、仕事でAIを使うときの基本です。出力が一般論ばかりなら、「私が書いた具体例を1つずつ引用しながら答えてください」と追加で送ります。

プロンプト1から3は、同じチャットの続きで送ります。別のチャットで3だけ送ると、「ここまでの内容」が反映されません。そのときは、1と2で自分が書いた内容をコピーして、3の冒頭に貼ります。

勉強会で使ったプロンプト

【】の中を自分の内容に置き換えてから、コードブロックをコピーして生成AIに送ってください。

プロンプト1 自己理解

あなたは経営者向けのコーチです。
私のMBTIタイプは【例:ENTP】、事業は【業種・従業員数】です。
エネルギーが湧く仕事:【5つ】
消耗する仕事:【5つ】
以下を簡潔に教えてください。
1. この傾向から見える、私の経営スタイルの強み3つ
2. 消耗する仕事に共通するパターン
3. 私が無意識に後回しにしていそうな経営課題
タイプの一般論ではなく、私が書いた内容を根拠にしてください。
最後に、私の理解を深める質問を1つしてください。

プロンプト2 死角の発見

次は、私と正反対のタイプ(4文字すべて逆)の経営参謀として答えてください。
最近うまくいかなかった判断:【状況・自分の判断・結果】
1. あなたならどの時点で、何を違う判断にしましたか
2. 私が見落としていた視点は何ですか
3. 同じ失敗を防ぐために、判断前に自分に問うべき質問を3つ
遠慮せず、率直に指摘してください。

プロンプト3 右腕の設計図

ここまでの内容をふまえて、私が次に採用または外注すべき
「右腕」の人物像シートを作ってください。
・任せたい仕事(私の消耗する仕事から3つ)
・その人に求める行動特性(MBTIタイプ名ではなく、具体的な行動で)
・面接や面談で確認する質問3つ
・その人が力を発揮するために、私が変えるべき関わり方3つ
・私と衝突しやすい場面と、その対処法
A4一枚に収まる分量でお願いします。

当日の最後は、参加者一人ひとりが「明日から変える行動」を1つ宣言しました。消耗する仕事のどれかを来月までに外す、部下の誰かにどの判断を任せる、のように、期限と相手が分かる文にします。会話は消さず残しておき、1か月後に同じチャットで次のプロンプトを送ると、続きの壁打ちができます。

1か月後に使うプロンプト

1か月前に「明日から変える行動」として【宣言した内容】を決めました。
実際にやってみた結果:【できたこと・できなかったこと】
1. できなかった理由を、私のMBTIの傾向から分析してください
2. 来月に向けて、行動を1つだけ修正するとしたら何ですか
3. 右腕の人物像シートで、見直すべき点はありますか

タイプ名で採用を決めない

求める行動特性を面接や任せ方に使うことと、タイプ名で採否を決めることは別です。MBTIの4文字で採用の合否は決めません。診断結果は、候補者を落とす理由にも、内定の理由にもしません。見るのは、任せたい仕事に対して、シートに書いた行動が取れそうかどうかです。

この線引きは、勉強会の中でも2回口にしました。帰ったあとで「MBTIで採用する」と動き出さないためです。

神戸で同じ勉強会を依頼する

株式会社テバククリエイトは、兵庫県神戸市中央区海岸通(元町)を拠点に、企業向けの生成AI研修を訪問とオンラインで実施しています。定期的な公開講座は行っていません。2026年10月19日の回は、経営者団体での発表です。

同じ進め方は、経営層向けの勉強会や、社員向けの生成AI研修として、企業・団体ごとに設計できます。兵庫県内は訪問、遠方はオンラインに対応しています。ChatGPTを中心に、すでに契約しているツールへ合わせることもできます。相談とお見積りは無料です。

よくある質問

経営者はMBTIを何に使えばよいですか

自分の力が出る仕事と消耗する仕事を言葉にし、足りない役割を誰のどの行動で補うかを決める共通言語として使います。能力の順位づけや、人を型にはめる分類には使いません。

MBTIの結果で採用の合否を決めてよいですか

決めません。株式会社テバククリエイトの勉強会でも、タイプ名は採否の理由にしません。面接で見るのは、任せたい仕事に対する具体的な行動です。

16Personalitiesは正式なMBTIですか

別の診断です。自己理解の入口としては使えます。正式なMBTIそのものとして、配置や評価の根拠にはしません。

診断結果がしっくり来ないときはどうすればよいですか

4文字のどれが揺れているかを見ます。その軸は、状況で切り替えやすいことがあります。エネルギーが湧く仕事と消耗する仕事のリストを先に書き、診断結果は会話のきっかけに留めてください。

生成AIに社員名や社名を入力してもよいですか

入れないでください。社名、個人名、取引先名は伏せ、「A社」「部下のBさん」と書きます。仕事で生成AIを使うときの基本ルールです。

この勉強会は申し込めますか

定期的な公開講座は行っていません。2026年10月19日の回は経営者団体での発表です。同じ進め方は、企業や団体向けの勉強会・生成AI研修として実施できます。神戸市中央区(元町)を拠点に、兵庫県内は訪問、オンラインにも対応しています。相談はサイトのお問い合わせフォームから受け付けています。

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